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「私の幼児退行」×「おもらしフリー」④

「私の幼児退行」×「おもらしフリー」
04 /21 2019
志保におもらしを見せることを決心したは良いものの、美沙には1つの不安があった。
それは、志保がおもらししたことを気にしていて、自分がおもらしを見せたことで、それをバカにされたように感じてしまうのではないかということだった。

そこで、ちょっとした作戦に打って出た。
『志保ちゃんと仲のいい、恵梨香ちゃんに相談してみよう…』『志保ちゃんに最初に“伝える”という意味では妥協かもしれないけど、最初に見せるのは志保ちゃんなら、それで良っかな…』
そう自分を説得させながら、翌朝、美沙は恵梨香の元へと駆け寄って行った。

「那智さん…いきなりゴメン!!」
「河合さん…どうしたの?」
「ちょっと相談したいことがあって…」
2人は普段から、それほど話し合う関係性にはない。
かと言って嫌い合っているわけでもなく、キャラクターが違う者同士といった具合だ。

美沙はいつも積極的だが、この日に限っては、全然違っていた。
普段は目立つタイプの可愛さだったのだが、この日は終始遠慮しがちで恥ずかしそうにしながら、自分が志保の姿を見た当日におもらしをしてみたこと、修学旅行で4人組になっておもらししまくったこと、今もオムツを履いていておもらしを繰り返していること…、恵梨香に1つずつ、事情を伝えていく。
そして、「志保ちゃんに見て欲しいんだけど…大丈夫かな?気にしてないかな?」と言った美沙は、少しばかり涙を浮かべているかのようにも映った。

クラスの中でも華やかな存在だったが美沙からの突然の告白に、恵梨香はとても驚いた。
でもすぐに、「河合さんのその気持ち、すごく分かるよ!」と、満面の笑みで共感して見せた。
恵梨香は、すごくしっかりしていて、弱い者を守るような優しさがある。
普段はその対象が志保になっているのだが、この瞬間ばかりは、普段は強い存在なはずの美沙に向けられていた。

そして、
「あのね、河合さん…。実は…」
そう言うと恵梨香は、自らのスカートを捲って、オムツを見せつけたのだ。
「えへへ…。実は、私もオムツしてるんだぁ(笑)」
「……え?那智さんも…?」
美沙は負けじと自分のスカートも捲り上げて、オムツを見せながら言った。
「うん!…わぁ、河合さんのオムツ、すごく可愛いね!」
「ありがとう…でも…なんで那智さんが?…やっぱり、志保ちゃんが可愛かったからとか…?」
「詳しくは言えないけど……。昔からよく、おねしょしちゃっててね。最近はおもらしもするようになっちゃって(笑)」
「那智さん…いや、恵梨香ちゃん!普段はカッコいいのに、今はめっちゃ可愛い(*’’▽’’)」
「河合さんにそんなこと言われたら、照れちゃうよ(笑)…それより、志保に伝いたいんでしょ?」
「……うん」
「大丈夫。絶対に大丈夫だから!…あ、そうだ!私が一緒について行ってあげる!」
「…え?イイの?那智さま…」
「もぅ、河合さんは大袈裟なんだから(笑)朝は時間なさそうだから、次の昼の休み時間に、一緒に志保のところ行きましょ!」
「あ、ありがとう…那智さん」
美沙は恵梨香のスカートの部分に抱き着きながら言った。
そして、その瞬間、美沙のオムツの中では、洪水が始まっていた。
美沙は恵梨香にしか聞こえないように小声で「おしっこもらしちゃった…笑。でも…」と伝えようとすると、恵梨香は「分かってるよ。まずは志保に魅せたいんでしょ?私は見るの我慢するよ(笑)」と耳元で囁く。

2人が何やらやり取りする様子は、志保の遠目にも少しだけ目に入った。
どういう気持ちが理解できてはいなかったが、恵梨香が自分達とは全く違うタイプの女の子と話している様子を見て、羨ましさと、どこかしらの不安のようなものも感じていた。
『そんなこともあるよね…。というか、私は何でこんなことを考えているのだろう…』恵梨香のことを好きだと認識する前の志保は自分の感情をよく分かってはいなかったが、気を戻して授業や日常を、もはや当然のように繰り返されるおもらしと供に過ごしていた。

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